発表会から4日後、リハビリを受けている病院での発達外来がありました。まず簡易的な検査?(おそらく円城寺式の検査)を受け、先生の質問にはおおよそ受け答えできている息子。先生は「うん、前回よりだいぶ伸びましたね」と嬉しそうな表情を浮かべます。このままで終わりにしてはならぬと焦った私は先日の発表会での出来事を先生に伝えました。
私「先日発表会があって、開演前の幕が上がる前に一人で前に出てきてしまったんです。❝まだだよ❞と先生やお友達に幕の中に戻されても振り払って前に出てきてニヤニヤして…」
先生「うん、それは彼なりの理由があるのよ」。
私 は納得と軽いショックと。そうよね…その通りだわ、困りごとにはその人なりの理由があるって介護でもたくさん勉強したじゃないか(私は介護職の経験があります)。うまくできないどころか場を崩してしまった申し訳なさや恥ずかしさばかりに気を取られていて肝心なところに目を向けられずにいたのです。
でも、理由は何?息子本人に聞いても理由は話せません。
先生「保育園もしてくれてはいると思うけど、事前にここから先は出たらいけないよとか、これが終わったら次はこれをするよとかプログラムの順番や内容を本人にわかりやすく伝えておくと違ったかもしれないけど、そこまではこちらからはなかなか言えないよね」
私「十分配慮してもらっているので、、」
来年度の夏に就学に向けての細かい発達検査を受ける予定の話をして診察は終わりました。
帰宅してから、パパに先生に言われた彼なりの理由があると伝えると「パパとママを探してたんじゃない?」
その通りよ、パパとママも見にいくからねと伝えてたじゃん!パパ、珍しく的確じゃん!と思った出来事でした。
年中発表会をなんとか無事に終え、親である私が学んだことは
①困りごとには本人なりの理由があるということ
②行事は段取りやしてはいけないことを具体的に事前に伝えておく
行事は園でのことなので親が細かい内容まではわからず伝えようがないので園にお任せするしかない。練習中の様子がどうなのか親が先生に聞いて、伝えられることは事前に息子に伝えておく。
当日は嫌がって逃げようとすることを予想していたので今回の行動は想定外。事前に「パパとママ見に行くよ、上手にできなくてもいいんだよ」と伝えていたことが裏目に出たのか…。いくら本人のやりやすいように事前に準備しても当日の本人の機嫌で想定外の行動にでることもある。その場にいられた、参加できただけで十分と考える方がよいのでしょう。