療育に行きはじめるきっかけ~息子の場合
保育園に毎日通っていた息子
息子は4歳の年中の秋から1日型の療育(児童発達支援)に通い始めました。
利用頻度は平日週2回。他の平日3日間は保育園です。
元々は平日月曜から金曜まで地域の保育園に通っていました。
保育園入園前から園長先生に発達に遅れがあることを話してそれでも入園させてもらえるか確認しました。暴力的なことしないので入園可能であること、様子をみて診断書の提出をお願いする可能性もあるとの返答でした。
ドキドキしながらの入園でしたが当初は割合スムーズに通えていました。
行く前は少し渋るのですが、保育園の門をくぐってしまえば割合にすんなり行けていました。
年少時の先生は、工夫してくださり、どのような声掛けをしたら指示を聞いてくれるだろうかと息子に合った対応をしてくださっていました。そのおかげで比較的嫌がらずに通えていました。
年中から登園渋りが始まった
落ち着いていた保育園生活でしたが、進級し年中になってから行き渋りがはじまりました。
ゴールデンウィークを過ぎてからは連れて行くのが困難になりました。
家を出発する時間となり、「保育園行くよ」と声を掛けると寝室に逃げ込んで「行きたくない」という息子。無理やり抱っこするも、暴れて軟体動物のように体をくねらせ腕の中からすり抜けます。
ようやく車に連れ込んでも、チャイルドシートに乗せようとするとまた軟体動物となりすり抜ける…。チャイルドシートはベルトがYの字になっているので片手で暴れる息子を抑えつつもう片方の手でベルトを締めるということはとてつもなく困難でした。チャイルドシートのベルトを締めたい私と逃げ出したい息子と格闘すること10分…なんてのは毎日のように繰り広げられていました。
息子は当時、自分でベルトを外す力がなかったので締めてしまえば安心でした。
保育園についたらついたで今度は車から降りたくない息子との格闘が始まりました。ようやく降ろしても地面に伏せてしまい泣きわめく息子…気づいた先生が駐車場まで来てくれたこともありました。
こんなことまでして行かせる必要があったのか否か…ただ当時は私も仕事があり、ただでさえ息子の体調不良で毎月のように休んでいたのでこれ以上休めない、どうしても行かなくては…という気持ちが強かったです。そして保育園の中に入ればしばらくは泣いているそうですが、そのうちに気持ちが落ち着くのか普通に過ごしているとも先生から聞いていました。しばらく泣くとはどの位なのか聞いたら30分位と言っていましたがあのデカボイスで30分泣かれたらたまらんな💦と、先生の懐の広さに救われました。
引きずってでも連れていきたい私でしたがどうしても体力?というかすり抱っこする私の腕からすり抜ける技術が勝っていた息子に勝てず仕方なく仕事を休む事も増えていきました。
笑顔がなくなった息子
そして日曜の朝から「明日は保育園?行きたくないー!」と泣きわめく息子。今日はお休みなんだからお出かけしたり楽しいこと考えようよとなだめるも明日からの事を考え泣く息子。このやりとりは毎週続いていました。この頃の息子は表情に明るさがなく笑顔もなくなっていました。
子どもとはいえ、鬱のようになっている…
もう、これは無理かも…
集団指示が通りづらく、不器用な息子は友達と同じことがいつもできていません。言われたとおりにせず反対の行動をとったり、そもそも指示されることも嫌う面もありました。
年中にもなると出来ることが増えてきて差が目立ち始める頃。息子は敏感に感じていたのかもしれません。
年中時の担任の先生は指示を出してついていけなければ置いていくというタイプの先生でした。
子どもの人数が多いので、一人一人に寄り添えないのは仕方ないことだと思います。
一概にこの先生が悪いとは思っていませんでした。
ですが後から知ったことですが、他の保護者からの評判は悪く、この先生へのクレームをガンガン園長に言う保護者もいたそうです。
息子に行きたくない理由を聞いていくと嫌な先生がいるというので名前を聞くと「〇〇」と呼び捨てで担任の先生の名前を言っていました。
どうして嫌なのか、先生に何か言われるのか聞くが答えない息子
と言うより、出来事の詳細を話す能力がなかった息子。
保育園に行くことが難しくなった今、ようやく療育に行くことを真剣に検討し始めました。
登園を渋るまで療育に行かなかった理由
私に仕事があるから
当時私は9時から17時までのパート勤務。
療育の預かり時間は1日預かり型でもほとんど15時まで。保育園ほどの長時間利用はできません。
住まいの地域の療育施設を全部調べてみましたが預かりが長いところでも15時まで。
15時までの勤務にするには職種の都合上難しい。
そんな理由で行かせたいけど無理でした。
登園拒否がひどすぎて仕事にも行けなくなった私…。
療育の見学に息子を連れて行くと気に入り「ここに行きたい」と。
その頃、保育園に月、火と2日間頑張っても水曜には行きたくないと拒否全開となっていたので、週2日療育、週3日はなんとか保育園に行ってほしいと息子と交渉、利用開始となったのでした。
利用となった療育は9時から15時まで。結局私は仕事を辞める決断をしたのでした。
息子は以前より落ち着いて保育園に行けるようになりました。
療育は多少のお友達トラブルはありますがとても楽しんで通うようになりました。
そして保育園の行き渋りも少しずつ減っていくようになりました。
年長になると加配の先生との相性がよく、比較的保育園も楽しめるようになっていきました。
【まとめ】 療育利用に至るまで
・保育園への登園拒否がきっかけ
・以前から療育利用を考えていた
・勤務時間と療育利用時間が合わず利用できずにいた
・療育開始したら楽しく通い始めた
・徐々に保育園への行き渋りも減っていった
卒園間近となった今、保育園も療育もどちらも楽しく通っています。